バーガーキング(英語:Burger King)は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ・デード郡に本社のあるハンバーガーチェーン。日本ではバーキンと略される場合もある。
[編集] 各国での事業展開
2010年現在、アメリカ国内50州および世界73ヶ国で約1万2,000の店舗を展開している。本社直営のフランチャイズ方式ではなく、各国毎に地元企業と業務提携を行う方式で、欧米を中心に多くのチェーン店を展開している。ドイツには500店舗ほどあり、毎年50店舗ほど新規出店をしている。
オーストラリアでは商標に"バーガーキング"の名称を使用せず、「ハングリージャックス」(Hungry Jack's)と呼ばれる[1]。
タイでは、マイナー・インターナショナルが事業を行っている。
[編集] 日本での展開
日本で展開したバーガーキング・フランチャイズ事業を手がけた企業は、
- 1993年にアメリカ・バーガーキング社とフランチャイズ契約を結び、独自にチェーン展開していた西武商事
- 1996年にアメリカ・バーガーキング社の持株会社である、イギリス企業グランド・メトロポリタン社と提携、事業を展開していたバーガーキングジャパン(旧)を設立したJT
- 2007年に共同出資会社バーガーキング・ジャパン(新)を設立したロッテとリヴァンプ
- 2010年に上記会社を買収したロッテリア(韓国法人)
がある。
[編集] 西武商事・JT運営期
- (1993年-2001年)
西武グループ系列企業の西武商事(現・西武プロパティーズ)が1993年にアメリカ・バーガーキング社とフランチャイズ契約を結び、1993年9月22日、西武池袋線の駅ビルにバーガーキング日本1号店となる入間店が開店する[2]。西武商事の運営方針として自社物件で保有する西武線沿線のテナントビルへの展開、プリンスホテルなどの西武グループのリゾート施設内を活用した店舗事業展開を計画していたが[3] 、アメリカ・バーガーキング社との拡大戦略と事業展開についての意見の相違があり、後に既存店の営業は継続したまま提携関係のみ解消することになった。
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その後日本市場でのバーガーキング事業を継承したのは、JTが1996年に設立したバーガーキングジャパン株式会社である。当時のアメリカ・バーガーキング社の持株会社である、イギリス企業グランド・メトロポリタン社と提携後、共同出資会社・JTグランドメット株式会社を設立[3]。 同社が100%出資する子会社としてバーガーキングジャパン株式会社(旧)を設立した(登記上の設立年月日:1996年5月20日)。バーガーキングのブランドシナジー効果を早期に高めるために他社のレストラン森永が展開していた「森永LOVE」の事業を譲り受けてチェーン展開を進め、4年から5年の間に100店舗を出店する事業計画を掲げた[3]。当初は親会社がJTのため禁煙席は設置されなかったが、後に多くの店舗に設けることになった。
1990年代後期から激化した日本マクドナルドが打ち出した平日半額キャンペーン等の相次ぐ低価格路線の競争や西武グループの経営状況悪化もあり、メニュー単価が高いハンバーガーがメインであった同社の店舗は客足が遠のき、経営状況は悪化した。このため2001年3月末をもってバーガーキング・ジャパンは営業を終了し、撤退した[4]。
日本撤退時には、首都圏を中心に展開していたチェーン店の25店舗のうち、西武商事が運営していた店舗は同じくハンバーガーチェーンを展開するサントリー系のファーストキッチン[5]、JTが運営していた店舗はロッテリアに売却された[6]。
JTは、バーガーキング本社と軋轢があったことを認めている[7]。
法人としてのバーガーキングジャパン株式会社は撤退直後に役員変更が一度行われた後は休眠状態で、2005年3月31日付で解散するまでの約4年間放置されていた。8月17日に特別清算開始、12月6日に特別清算終結決定し、完全消滅した。
[編集] ロッテ運営期(2007年-)
株式会社バーガーキング・ジャパン(Burgerking Japan)は、2012年2月現在、東京都で24店舗、千葉県で3店舗、埼玉県で4店舗、神奈川県で5店舗、大阪府で3店舗、京都府で2店舗のハンバーガーチェーンを展開する。
「ロッテリア」を運営しているロッテと、ロッテリアの再建に関わっている企業支援会社リヴァンプ(REVAMP)の共同出資により、2006年11月29日に資本金1億円で設立した。米国バーガーキング社(BKC)と2006年12月15日にフランチャイズ契約を締結する[8]。本社をリヴァンプ本社と同じ東京都渋谷区の笹塚サウスビルに置き、初代代表取締役社長として日本マクドナルドやゼンショーを渡り歩いたリヴァンプの笠眞一(かさ しんいち)が就任した。
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再上陸第1号店は東京都新宿区西新宿六丁目の「新宿アイランドタワー」内に「新宿アイランドイッツ店」として開店(2011年8月31日閉店)。初日には開店前に約700人の行列ができ、再上陸に際しメディアでも大きく取り上げられた[9]。当初は、2010年3月までに日本国内に50店舗体制を取る目標を発表していたが、現在のところ達成できていない。JT時代と違い、当初は店内は全面禁煙だったが、完全分煙の喫煙室を設置した店舗もある。かつては、店舗は首都圏の1都3県のみ展開していたが、2011年7月からは関西でも展開している。店舗は新規で出店する場合もあるが、近隣に複数店舗があるロッテリアの店舗を転換する形で出店する場合もある(池袋店・新宿西口店など)。
2010年8月21日、ロッテリア(韓国法人)がロッテらからバーガーキング・ジャパンを1400ウォン(100円)で買収した(約14億円の負債を引き継ぐのが条件である)。[10] 買収が発表された9月2日は、本拠アメリカのバーガーキングが、投資会社・3Gキャピタルに約32億6,000万ドルで身売りすることに合意したと発表された日でもある。[11]
2011年5月18日、関西エリア初出店となる「なんばセンター街店」を7月21日にオープンすると発表。[12]
2012年3月26日、北海道エリア初出店となる「JR小樽駅店」を4月25日にオープンすると発表。[13]
日本では、ニュージーランド産の牛肉を使用している。
[編集] 沿革
- 2006年11月29日、ロッテとリヴァンプの共同出資会社・株式会社バーガーキングジャパンを設立。
- 2006年12月15日、株式会社バーガーキングジャパンが米国バーガーキング社より日本における店舗展開の権利を取得する。
- 2007年6月8日、1号店「新宿アイランドイッツ店」をオープン。
- 2007年8月17日、アメリカ・バーガーキング社のサイドメニュー『オニオンリング』(Onion Rings)を商品化・販売開始。[14]
- 2008年10月20日、10号店「本厚木ミロード店」をオープン
- 2010年8月21日、ロッテリア(韓国法人)がロッテらから経営権を取得。
- 2011年7月21日、関西エリア初出店の「なんばセンター街店」がオープン。(国内38店舗目)
- 2012年4月25日、北海道エリア初出店の「JR小樽駅店」がオープンした。
[編集] メニューの特色
[編集] ワッパー
大型ハンバーガー「ワッパー」(Whopper)[17]を中心としたメニューでチェーン店を展開、ケチャップにアメリカ・ハインツ社の製品を使用し、フライドポテトにもケチャップのミニパックが付属する。
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「ワッパー」は下から順に、バンズの下半分、網焼きのミートパティ、ピクルス、ケチャップ、たまねぎ、トマト、レタス、マヨネーズ、バンズの上半分(ゴマ付き)、の順で構成されている。サイズにして直径約15cm、高さが約5cm。
その他に、ワッパーチーズ、ワッパーチーズベーコン、がある。
[編集] テリヤキワッパー
日本市場向けにバーガーキングジャパンが開発した大型ハンバーガーのテリヤキワッパー(Whopper Teriyaki)、小型ハンバーガーのテリヤキワッパーJr.(Whopper Teriyaki Jr.)メニューが導入された[18]。
ワッパーとの違いはケチャップの代わりに生姜と醤油をベースにしたテリヤキソースが使われていることである[19]。
2010年以降はテリヤキワッパーに替え、トマトなど一部具材を抜いてよりテリヤキソースと相性のよい組み合わせとなったグリルTeriyaki及びグリルTeriyaki Jr.が導入されている。
[編集] その他サンド
- BKチキンサンド
- BKフィッシュサンド
- BKテンダーグリルサンドイッチ
- シングルベーコン(トマトレタス抜き)
- シングルチーズベーコン(トマトレタス抜き)
- シングルテリヤキ(トマトレタス抜き)
[編集] HAVE IT YOUR WAY
バーガーキングの大きな特徴がHAVE IT YOUR WAY(お好み通りに)と呼ばれるハンバーガーの具材を増やしたり、減らしたりすることができるサービスである。例えばワッパーを注文する際に、ビーフパティを3枚追加、ケチャップとピクルスを多めに、レタスを少なめに、オニオンは入れずに、といったオーダーの仕方ができる。裏メニューではなく、公式に宣伝しているサービスである。
ケチャップ、レタス、オニオン、ピクルスの増量は無料だが、ビーフパティ、チーズ、ベーコン、トマトは有料である。
[編集] サイドメニュー
一般的なフライドポテトのほかに、フライドオニオンリングが主力のサイドメニューとなっている。セットで注文する際、ワッパー等のサンドメニュー+(ポテトorオニオン)+ドリンクが基本的なセットとなっている。ポテトかオニオンにはトマトケチャップをつけることができる。
そのほかの主なサイドメニューは以下のとおりとなる。
[編集] デザート
[編集] ドリンク(アルコールの販売)
通常のコーヒーやコーラ、オレンジジュースなどのほかに、ハイネケンやハイボールといったアルコールの販売も行っている。
[編集] クーポン
バーガーキングのクーポン券は、主にチラシ式のものと、携帯電話の見せるクーポン方式の2タイプがある。携帯電話型のクーポンはSNSのモビオンと提携をしておりクーポン会員には随時クーポン配信メールが配信され、季節ごとのクーポンが着信する。
[編集] 展開している国や地域
- バーガーキングは、以下の国と地域で店舗を展開している。一部の国では、出店している地域でハラールとして扱われている。
[編集] 過去に出店していた国や地域
[編集] 在日アメリカ軍基地内のバーガーキング
在日アメリカ軍基地(陸・空・海兵隊)のPX/BX内にあるバーガーキングは、一般消費者向けの店舗展開・撤退の影響を受けずに存在している。日本の統治管轄外であるアメリカ軍の軍事施設なのでオープンベース(基地公開)の日以外は一般人は入る事は出来ない。横田基地など、公開エリア外にある場合もある。
日本国内で基地公開日にバーガーキングを利用できる可能性が高いのは、三沢、座間、岩国、嘉手納の各基地である。国際情勢の変化等により、公開エリアの縮小、あるいは基地公開自体の中止もある。
バーガーキングの存在が確認されている在日米軍基地は以下の通り。
- オープンベースの際に購入可能な基地
- 購入不可能な基地
- 横田飛行場[23](公開エリアに含まれず。2006年のオープンベース時にメニューが限定されていたが公開エリアでの販売がされていた)
- キャンプ・シュワブ(基地公開なし)
[編集] 公衆無線LAN
日本国内の店内ではNTTドコモが展開するMzone(mopera U公衆無線LAN)とNTT東日本・西日本が展開するフレッツスポットの公衆無線LANサービスを利用することができ、パソコンやスマートフォン、ゲーム機などで高速なインターネット通信ができる。
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