今日は近頃気になっていた、とあるショップにやってきました。いつも店の前を通るたび、多くの人でにぎわっているのです。その様子はというと、大型観光バスが次々と停まりゾロゾロと店の中へ消えていく人・・・そして、店から出てきた人々の手には大きな手提げ袋またはダンボール箱・・・という謎の買い物集団!?が出入りしている模様なのです。いったいそこは何屋さん?
なんだか日本の和菓子屋さんのような雰囲気の建物ですが、よくよく見たらそこは中華菓子店のよう。パイナップルケーキをはじめとした中華菓子・・・といえばナビも黙って見過ごすわけには参りません!
さてさて、人気のショップの名前は「維格餅家(ウェガア工房)」。では、さっそくCheck it out!
スタートは小さなショップから
元々は淡水でお店を構えたこちら「維格餅家」。淡水といえば、実は老舗のお菓子屋さんや新しいお菓子屋さんが軒を連ねている場所でもあります。そんな地域で人気を博し、台北市内へお引越し。孔子廟や保安宮近くの酒泉街に店舗をオープンしました。その頃はまだ「地元に愛されているパンさん」といった雰囲気。しかし、2006年台北市主催のパイナップルフェスティバルで「人気金賞」を受賞したあたりから、台湾内での人気は加速、多くの問い合わせが入るようになりました。その後もぞくぞくと受賞
受賞はそれだけにはとどまりませんでした。翌年には、台北市「パイナップルケーキ達人」銅賞を、さらに2008年と2009年には、台北市政府が推薦する「台北市10大手土産」の「必須購買品」「パイナップルケーキ代表店」にそれぞれ選ばれました。どんどんとその評価が高まる中で、今回おじゃました承徳路フラッグショップがオープンしたのは2008年。この頃から、人気の火種は台湾外にも飛び火。その後も多くのファンを増やし続けているのが「維格餅家」なのです。
・・・ちなみに、ナビのクチコミにも登場したことがあったんですよ!
人気の秘密?--それは健康志向とお洒落ボックス
それではなぜ度重なる受賞を可能にし、人気を集めることができるのでしょうか?その秘密はまず味にあります。
古くからの伝統的な味を守りつつも、現代人のニーズに合わせたヘルシー志向の商品開発に力を入れています。ヘルシーな商品を作ること---それはすなわち、保存料や添加物に頼らない味作りでもあります。さらには、こだわりの最高級の原材料を使用し、高品質な味を提供。こうして、おいしいものを食べ慣れた現代人をも惹きつける味を作り続けているのです。
=脱水機を使用する方法
原材料は自社で直接輸入。卸を通さないため、高級品であっても安価な値段で提供できるそうです
また、洗練されたお洒落なパッケージも人気の秘密。
菓子折りは自宅で楽しむほか、贈答用として購入される方も多いかと思いますが、これは日本のみならず台湾でも同じ。現代風のモダンなオリジナルパッケージは、そんな贈り物としてのお菓子を買い求める人の心を掴みました。箱にはシャレたイラストが描かれていて、どこか日本絵画のような雰囲気も漂います。伺ってみると、パッケージデザイナーは日本に留学経験のある女性で自らイラストも担当しているとのこと。なるほど、日本人の心にもしっくりとくるデザインな訳ですね。
オススメ商品ラインナップ!
では、早速人気の品を拝見してみましょう・・・賞味期限:常温で15日間
こちらがパイナップルケーキフェスティバルで人気金賞を受賞したPケーキです。サクサクほろほろの生地。ほんのりとミルクの香りがするのは、他店にありがちな粉ミルクの配合は行わず、フレッシュミルクで仕上げているから。パイン餡の印象はさほど強くありませんが、やや甘めの印象を受けました。
賞味期限:常温で15日間
2008年台北市10大手土産名品に選ばれた品です。元々はコンクール用に出品された品で、販売の予定はありませんでしたが、あまりの反響の多さに商品化が決定。実際に竹炭の粉で色づけしていて生地も餡も真っ黒!浄化作用のある竹炭で、食べて中からキレイにしてくれるという健康にも美容にもよいお菓子です。フツウのPケーキより甘さ控えめ。
賞味期限:常温で15日間
丸いパッケージを開けると2色のパイナップルケーキ。しかも黒と白のまがたまが合体した太極マークになっていてなんともスペシャルなお菓子に仕上がっています。黒は墨條酥、白はフツウの鳳梨酥で1度に2つの異なる味が味わえるのもイイですよね。チャイナチックなデザインと味でおみやげにもピッタリ★
男性は女性よりも優れたシェフですか?
賞味期限:常温で15日間
濃厚な緑豆の味が口の中に広がるらくがん。らくがんというと、砂糖の甘ったるさとパサパサとした粉っぽさを連想する方もいらっしゃるかと思いますが、こちらのものはしっとりとしていてなかなかの美味、やさしい豆の味がします。中にはアンコが入っていて、そのミックス感も楽しめます。豆好きならずともオススメしたい一品。冷蔵庫で冷やしてから食べるとより一層おいしさが引き立つそうです。
賞味期限:常温で7日間、冷蔵で15日間
チーズケーキカステラ・・・と呼んだらわかりやすいでしょうか?一切れにカットされたその姿はカステラそのものですが、味は単なるカステラではありません。龍眼の花の蜜がふわっと広がるチーズ風味のケーキで、しっとりとした食感も好感度高し!特に日本人に人気とのこと。
賞味期限:常温で15日間
見た目もかわいらしい栗の形のお菓子。薄皮はココアが使用されちょっと香ばしく、またねっとりとした餡の中にはつぶつぶの栗が練りこまれていて、食べるほどにそれぞれ違った印象が楽しめるお菓子です。外見も中身もこの凝りよう!どこか日本の和菓子に似た印象を受けました。ナビ編集長オススメ!
賞味期限:常温で10日間
台湾中部でよく見かけるタロイモ餡入りのまるいお菓子。餡は甘みが少なく、あっさりした味。紫色した皮はしっとりと幾重にも重なります。ロマンチックなお花のような見た目と、繊細な味で、特に女性と年配のお客様に人気なのだとか。
賞味期限:常温で15日間
台湾バナナって青臭さがなくとても甘くておいしいの、知っていました?しかも、バナナは豊富な鉄分やビタミン類を含む栄養満点のフルーツなんです。そんな自慢の台湾バナナを餡に仕上げたスティック状のケーキは、一口噛めば、バナナの風味が広がる一品。餡が硬めなのは100%バナナ使用のため?たまに混じる繊維も100%バナナの証です!
賞味期限:常温で30日間
こちらのヌガーはサツマイモやなつめ、カシューナッツなど変り種が多かったのでとりわけ目を引きました。今回品切れで試食はできなかったカシューナッツがショップのイチオシとのこと。原料輸入の関係であったらラッキー!即ゲットしたい一品です。ナビも次は絶対トライするゾ!
煮豆は成長しません
中華菓子屋さんでドライフルーツまで手に入るのはうれしい!当然こちらもショップオリジナルです。そして、ヌガー同様ちょっと珍しいトマトや柿といったものが置いてあったのが印象的です。また、それぞれのフルーツは台湾各地の名産を使用していて、同じ梅であっても幾つかの種類がありますので好みで選べます。マンゴーはもちろん台湾産愛文マンゴー使用でした!ナビは特にトマトがオススメ♪甘酸っぱくてさわやかな味~
賞味期限:常温で30日間
「豚紙???」とちょっと首をかしげてしまうネーミングですが、要はポークジャーキー。紙のように薄いのが特徴です。ここまで薄いのはナビも初めて食べました。う~ん、おいしいっ!ポテトチップスのようにパリパリと、ほどよい塩気でお酒の肴にピッタリ・・・止まらなくなりそうです。但し、残念なことに肉製品なので日本への持ち込みは禁止。ホテルで一杯・・・のお供にぜひぜひどうぞ!ナビもまた買いに行っちゃいそう♪
いつもNEW!新製品は続々誕生中
上記で紹介したもの以外にも人気の品は多数あり、実際にショップで試食をしながら買い物することができます。さらには、常に新商品を開発中!とのことで、定番商品のほか、いつ訪れても新しいお菓子に出会えるうれしさがあります。その中でナビが気になった最新の品はコチラ↓↓↓2010年秋に台北で開かれる国際博覧会・花博のプロモーション用として製作された花びら入りのパイナップルケーキ。バラ、キンモクセイ、ジャスミン、ハイビスカスの4つがあり、いずれも本物の花びら入り。一口食べるとそれぞれの花の香りが口の中に広がり、ステキ~♪と乙女心を惹きつけられてしまったナビでした。こんな花香るPケーキは初めて~♪「維格餅家」は菓子業界唯一の花博オフィシャルショップで、こちらのPケーキは花博会場でも販売予定です。お楽しみに!
こちらも花博を意識したお菓子です。国に国花があり、都市には市花があるのはご存知かと思いますが、台北市12区にはそれぞれ区花というものが設置されているそうです。こちらのショップがある大同区はツバキ、温泉で有名な北投区はサクラ・・・というように各エリアを代表する花が選出されていて、それらの花をテーマにしたパイナップルケーキがこちらなのです。そしてなんと、こちらのPケーキは2010年度のパイナップルフェスティバル(8月末)に出品予定だとか。賞の行く末も気になりますが、取材当時は見ることも食べることもできなかった完成品が気になります。ちなみに、多くの花の香りが楽しめるのかと思いきや、味は一種類とのことでした!
また上記以外にも、中秋節には新しい月餅が、さらに、2011年は台湾民国100周年に当たりその記念として台湾本土の形(+離島!?)を模った20cm大の立体的なお菓子を計画中とのこと。台北や高雄・・・といったそれぞれの都市により中に入る餡も変わるとか変わらないとかで、お好きな都市から切り取ってお召し上がりください・・・とのことでした。ユニークなお菓子になりそうですネ!
日本館に菓子博物館、それにPケーキ教室?楽しい計画盛りだくさん!
さて、いろいろと個性的で美味しいお菓子を見てきましたが、それらはどれも台北市郊外の五股にある工場からやってきます。なぜかって?それは、全てセントラルキッチン制で統一した品質を提供したいから。ちなみに工場内の機械は日本製なんだそうですよ。そんな工場、実は現在新工場を建設中です。新しい工場にはお菓子博物館やパイナップルケーキ作りが体験できる教室までオープンする予定で、そうなると単なる工場というより一大お菓子テーマパークといった雰囲気になりそうかも・・・などとはナビの想像ですが、こちらは2011年オープン予定です。開設後は台北市内のフラッグショップからシャトルバスを運行予定というから気軽にアクセスできそうですね。詳しくは追ってナビでもご紹介したいと思います!また、現在のフラッグショップのすぐお隣に「日本館」があります。商品構成などはフラッグショップとほぼ同じとのことですが、特に日本人顧客のニーズに合わせた店作りを目指しているとか。我々日本人にとってますます買い物しやすそうな空間が期待できますね。
ほか、高雄市内や桃園国際空港第2ターミナルにも出店していますので、便利なショップでお買い物することも可能です。
The裏ワザ・・・!?
以上、台北ナビでした!
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